コーヒーミル歯 カット グラインド プロペラ
前回記事では電動タイプと手動タイプについて述べた。
どちらを選ぶかは好みで、味的にはあまり辿り着く先は変わらない。
ただ、今回の歯の形状については味に差が生じる部分なのでしっかりと目を通して選んでいただきたい。
歯の形状には大きく三つ存在する。
①プロペラ歯
プロペラは基本電動式で使用されている。
ミキサーをイメージしていただきたい。
豆はポップコーンのように跳ね、歯と接触することによって細かく刻まれていく。
粉の粒度は挽く時間によって調節する。
②カット歯
こちらの写真は電動式で使用されるものであり二枚一組となっている。
深い溝と浅い溝があるがこれらは全て刃のように尖っていて豆はこの間に挟まれカットされていく。
粒度はダイアルで調節される。
ダイアルをチェンジすることで二枚の距離が動き、挽きあがる粉の大きさが変わるのである。
③臼歯(手動はほとんどこれ)
こちらの写真は手動式のものである。
写真の通り臼のような形状をしており、こちらも凹凸の二つ一組となっている。
粒度も、二つのパーツの距離を設定することで調整される事から、カット歯とほど同じである。
本やサイトによっては②のカット歯と③の臼歯が一緒になっていたり別のカテゴリに分かれたりしているが、基本原理は同じなのであまり気にする必要はないと著者は考えている。
以上の3つのどれかを手に入れれば、焙煎された豆を購入して、家で挽く事により挽き立てのコーヒーを淹れることが出来るようになる。
おすすめは?と聞かれると、②と③のどちらかである。
ただおすすめというよりは、①は出来れば避けたいという気持ちのほうが強い。
コーヒーミルの最も大切な役割は、「均一に豆を挽く事」である。
ただ細かくするだけならハンマーでも十分なのであるから。
この「均一に豆を挽く」のがとにかくプロペラは苦手である。
粉々レベルで均一にするなら長時間プロペラを回し続ければ叶うかもしれないが、正直それはコーヒーを淹れるレベルの大きさではないし、何より熱で風味が落ちてしまっているだろう。
安価でお手軽なものが多いのがプロペラの良いところだが、もし可能なら他の②と③を選んだほうがより美味しいコーヒーを淹れる事が出来るだろう。
ちなみに著者は②のカット歯のミルを使用している。
もちろん②と③を選べば安心と言うわけでもない。
安価なものでは挽き上がりの大きさがバラバラなものはある。
本当に挽きあがった豆が均一かどうかは良く注意してみて欲しい。
そんなもの使ってみないと分からないじゃん!
という方は、値段で選ぶと意外と早いかもしれない。
手動なら1万円、電動なら2万円出せば、大方外れはないと思う。
※このほか手動の場合に店頭で触れるなら、ハンドルを回してみて調べる事も出来る
ハンドル全体がグラグラ動いて軸が不安定なものは避けたほうが良い
もし疑問等があればいつでも質問していただければ、本音でその商品についてお答えしよう。
次回は代表的な商品に説明を入れてより選びやすいように記事を書いていく予定だ。