コーヒーミル グラインダーは必須!
おいしいコーヒを淹れるのにまず何を揃えればいい?
と聞かれたら迷い無くコーヒーミル、コーヒーグラインダー(以下コーヒーミル)
と答えている。
これはコーヒー豆をコーヒー粉と言われる状態に砕く道具である。
手動タイプや電動式のもの、臼の形状により種類はとても多く展開されている。
コーヒーメーカーなどではなく、このコーヒーミルを強く推す理由は
「コーヒーは食品で、時間とともに酸化されてしまう」ことと関係している。
同じ重量の同じ物質であれば、細かく砕かれたものの方が、表面積が大きい。
下図のようにある物質をカットしたものを考えていただくとわかりやすい。
カットされた事により赤い面積の部分が、新しく空気に触れるようになっている。
酸化のスピードは表面積の広さに比例するので、細かく砕かれたものはその分速く痛むのである。
何の話をしているかというと、店で豆を購入するときに
「豆のまま」「粗引き」「中挽き」
などの選択を迫られることがあるが、上記の説明を踏まえると理想は
「豆のまま」
飲む直前まで表面積を最小にして酸化から守っておきたいのである。
これを購入して家で飲む直前に必要な分だけを挽いて欲しいのである。
これがおいしいコーヒーを飲むためのとても大きな秘訣である。
他の食品となると酸化など痛むことに関して敏感な人が多いのに対し、コーヒーに関しては無頓着な人が多いように思える。
これは飲み物ということと、「苦味」や「えぐ味」などが混同されているせいではないかと著者は考えている。
本当においしいコーヒーを知れば、過去の味が酸化によるものであったと気付く方も多いかもしれない。
これにより一人でも多くの方が本当においしいコーヒーを飲めるようになることが著者の願いである。
次回はコーヒーミル、コーヒーグラインダーの話についてもう少し深く掘り下げて行きたい。